毎日が成長と課題の連続です。パン工房ペシュをオープンしてから9年が経ちました。
あの頃のわたしは「経営とは」「リーダーとは」なんてことはまったく考えたこともなく、
・ただパンを作り、
・どうしたらお客さんがたくさん来てくれるのか、
・どうしたらお客さんは喜んでくれるのか、
だけしか考えていませんでした。
自分が成長し人格を磨くことが必要だとは思ってもみませんでした。この9年、たくさんの人を面接し、一緒に仕事をし、辞めていった仲間もたくさんいました。
すべてが貴重な経験という財産です。
最初の頃は「経営者」としての自覚がなく、
辞めてもらっては困るからと顔色を窺い、顔色を窺うと言うことを聞かなくなる。いったいどうすればよいのか?そこで…
舐められないようにいつも怒り顔をして、感情で怒鳴る。相手が自分と同じ考えになるまで説教をする。自分が正しいのだ、わたしが黒と言えば白も黒なのだ、くらいの勢いでした。
「皆考え方や価値基準は違う」それを頭で理解し心にまで落とし込むまでには、実に6~7年かかりました。
その間は、人が入っては辞め入っては辞めの繰り返し。
自分に原因があることは分かっていたのですが、
相手を変えよう!相手のここが悪い!と指摘していました。2号店をオープンした時には30人の採用を行いました。しかし次第に従業員の間で不満が募っているのが見て取れるようになりました。ある夜などは、5~6人の社員に囲まれ「給料をあげろ」「週休2日にしろ」「労働時間を短縮しろ」など、ありとあらゆる要求をつきつけられました。
そうして1年後に残ったのは、たった1人でした。人数が減った分は自分でカバーする他ありません。疲労で体が言うことを聞かなくなり、柳生整体に通い始めました。すると先生が「石井浩之さんのダイナマイトモチベーション」というプログラムを紹介してくださいました。
それまでも自己啓発の本やCDで勉強らしきことをしていたのですが、この6か月間のプログラムをやっているうちに、
今までは頭でしか理解できていなかったことが、段々と心に落ちてきたのです。石井さんのプログラムで学んだことは、
・相手と自分は別の人間であることを認める。
・自分を認め愛する。
・不安を感じてプラスになることは0、まったくない。今この瞬間に、今の自分の出来ることを精一杯やって解決できない問題はない。まだ起きていない少し先の問題を不安に感じたり恐怖に感じることは何の意味もない。まだまだたくさんありますが、自分が変わることはとても大変でした。
まして、人を変えることなど出来ないと解りました。
わたしが変わってから新しいスタッフが入ってきましたが、
今は以前とはまったく変わりました。皆楽しそうに仕事をし、休みの日まで店でスイーツを作って遊んでいます。家から棚を作って持って来てくれたり、本当に感謝です。
ですが、
その前の6~7年の経験があったからこそ、このありがたさが分かるのだと思います。毎日が学びです。
不思議なものです。
わたしには夢や目標がその時その時にあります。その時の自分に必要な課題(その課題が起きている時はそう思えないのですが)がちゃんと起きて、その時必要な出会いや本などが必ず現れるのです。
わたしはいつも思っています。
10年前、1年前、半年前、3か月前、1か月前の自分よりも今の自分は成長していると。そして、
今よりも明日、明日よりも1か月後、半年後、1年後はもっと成長しもっと良くなっている!もっと楽しくなる!と感じています。単純ですね(笑)
今日もわたしに関わる人たち、お客様、仕事の仲間たち、取引先の方、そしていつもわたしをどんな時も支えてくれる家族に感謝です。
そして今日も生きていることに感謝です。
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